回路チェッカー Beepテスターの開発

最近まで使っていた、ワンダーのキットと同じ回路で作ったBeepテスターが壊れてしまった。
これを機に、それまで出来なかったトランスの計測や、LED検査もできて、
IC回路でも安心して使えるものを考えて見ました。
通常計測モードは、IC回路に安全な0.5V未満で計測。
低抵抗計測モードは、5Vで、10mA以下で、抵抗値の低い所を判別します。
さらに、電源を切り忘れ、使いたい時に電池が無いというトラブルを避けるため、
一定時間使われないと、Beep音で、電池切り忘れを知らせる機能を入れ、
モード切替も、電圧が高い方は、間違って使う事がないように、一定時間で
元の通常計測モードに戻る等の、物忘れ防止機能をいれて考えました。
仕様的なものは、本ページ、最後に記載しますので、下の方も見てください。


写真

写真をクリックすると説明画面に移ります
1 写真を押して、説明を見てください。
2 基板設計&実装
3 中身の完成と、試験
4 回路図
5 完成です


Beepテスター 仕様 de JH4ABZ/6

基本的には、被検査物の抵抗値によって音程が変わる試験機

抵抗が無い、導通状態の場合、ピーという高い音。
抵抗が増えると、だんだん音が低くなる。

2つのモード、通常計測モードと、低抵抗計測モードがある。
通常計測モードは、0Ωから、約300KΩあたりで、音程変化
低抵抗計測モードは、0Ωから、約18KΩあたりで、音程変化

計測方法は、通常のテスター同様に、多少の電流を流し、
メーターを振らせる代わりに、音程を変えて音を出す。

通常計測モード:負荷電圧0.5v以下、電流9uA以下
低抵抗計測モード:、負荷電圧が5v以下、電流はショート状態で、10m以下

モード切替
モードは、切り替えボタンを押す事で、切り替わる。
低抵抗計測モードに切り替えた場合、赤のLEDが点灯する。

値の計測は、約5mSに1度計測し、その後の音程に反映させている。
このCPUは、精度が高い判定をするため、わずかな変動で、異なった値を示してしまう。
その変動する値をそのまま音に反映させると、濁った音となってしまう為、本機は、過去8回の平均値で音程を決めている。
(8回読んで1回判定しているのではなく、常に、今読んだ値と過去7回分の平均で計算している。)

通常計測モードでは、負荷電圧が低く、IC回路等に影響を与えない設計になっている。
そのため、LEDの方向や、低い抵抗値での変化に反応しない。
低抵抗モードは、電圧が高い分、LED(実際に点灯する)の試験、トランスの1次巻き線の判定など
通常のテスターに付いたBeepでは、計測出来ないものも、計測可能となる。

この低抵抗計測モード中は、IC/トランジスタの実装済み回路は触らない方がよい。
うっかり、忘れてしまって、IC等を破壊しないように、赤ランプを付けている。
さらに、無音状態で約50秒経過で、通常計測モードに自動で戻る。

消費電流(電源6V)

通常計測モードで無音 約10mA
低抵抗計測モードで無音 約20mA
音が出ている状態 約40mA

読取間隔:5mS (音程変更間隔)
時間監視:無音で50秒(通常計測モードに戻す) 無音で4分前後(警告音を出す)
モードスイッチ:約0.5mS〜2mSに一回読み出し、8回連続でONまたはOFFの時、
押された、または、離されたと判定する。
ただし、音が出ている状態では、押された判定はしない。

なお、本品に興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、[ラジオのお部屋掲示板]にて
書き込みいただくか、管理人宛てメールにて、メールを送ってください。
基本的には、製作配布は考えておりませんが、必要な方には個別対応いたします。


真空管ラジオのお部屋


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