UA−625のメンテナンス

久しぶりにUA−625の修復をしました。
修復詳細は、このページのにまとめています。
写真を押すと、大き目の写真が表示され、 下方にその説明文があります。


写真

写真をクリックすると説明画面に移ります
1 写真を押して、詳細下面へ!
2 まずは中身の確認。
3 バリコンが傾いた原因は、
4 パイロットランプがひえ〜!
5 切れてはいないけど、
6 パイロットランプ配線終了
7 バリコンローターの接触修理
8 スイッチの玉
9 バリコンの搭載
10 搭載完了
11 コンデンサ交換前の試験
12 硬化した電源コード
13 ペーパーコンデンサ交換
14 電解コンデンサの追加
15 ブロックケミコン
16 IFTの調整
17 電解コンデンサ搭載
18 キャビネットに張られた回路図等
19 糸かけ
20 サランネット
21 組み込みと、マジックアイ
22 パネルの確認
23 上部確認
24 左の傷
25 右の傷
26 後ろ姿。
27 背面
28 完成


UA−625のメンテナンス


本体
電源を入れると危険な状態の配線です

パイロットランプの配線すべて交換
まずは電源投入するために、配線を交換します。
交換後の動作試験で、中波ラジオは入るものの、短波は入らない。
バリコンが一部ショートしていて、部分的に発振が止まる。
数分で聞こえなくなったり、不安定
音がおかしい。
と、言ったところ。どちらかというと、あまり劣化して無くて、レベルは良い方。

マジックアイのスイッチ
マジックアイのON/OFFスイッチが壊れていたので、分解修理
このラジオの修理は、4台目ですが、すべて、このスイッチが壊れています。
このスイッチは、マジックアイアイを消すことが出来るスイッチで、
おかげで、マジックアイが生きている場合が多いが、残念ながら今回は
点灯のまま壊れてしまったようで、マジックアイもダメでした。
スイッチは、分化して、鉄球を新品交換して、修理完了です。

ロータリースイッチ
ロータリースイッチの鉄球が無くなって、スカスカしていた。
無くても、電気的には問題ないが、どこで止めればいいかわからない。
これは、東急ハンズで新品の鉄球を買ってきて組み込みました。

パイロットランプ
4個あるうち、3個断線、残る1個も劣化していたので、4個とも新品交換

受信が出来なくなる
真空管、6BE6の不良で、時々発振停止する。
早速、オークションで落札し、交換
今度は、安定して受信するようになった。

バリコンの接触
これはよくある現象で、バリコンローターが一部接触している
こんなときは、バリコンに、Beepテスターを繋いで、つっくり
バリコンを回し、接触点を見つけて修理。
今回は、VFO側だけだったことと、スカスカという音が出ていたので
簡単に発見修理ができた。

バリコンのゴムブッシュ
古いラジオは、このゴムが劣化して、溶け出して流れていることが多い
このラジオも同様に、流れて、バリコンが傾いています。
これは、迷わず新品交換し、バリコンをまっすぐ取り付けます。

IFT
これは、毎度のことですが、固まっていて回らない。
軸ごと回って、断線という事もあるので、あらかじめ、固定してある
ペンキをはがし、少しずつ、上下にまわして、動くようにしていきます。

ペーパーコンデンサ
ペーパーコンデンサは、すべて交換します
音響関連の部分にはフィルムコンデンサ、
デカップリング用途部分はセラミックコンデンサにて新品交換しました。
このとき、電解コンデンサが間違って付けられ、結果、6AR5の
カソードにコンデンサが入っていないことを発見。
ここは、正常な回路に戻しました。誰か修理しようとして間違ったみたい。

電解コンデンサ(ブロックケミコン)
ブロックケミコンは、必ず交換します。ただ、見かけは残したいので、
配線をカットし、個別に5ヶ所、新品を追加するか方法で交換です。

マジックアイ
6E5は、まったく光らなかったので、以前、1800円で落札した6E5に交換。
ただ、いまひとつです。光ってはいますが、新品ほどしゃきっとしません。

糸の掛け替え
糸は、専用糸を使用しないと、じかんと共に滑り出します。
糸かけは、毎回パズルのような。今回は、図面が張ってありましたので
簡単でしたが。

キャビネット
キャビネットは、傷が付いています。大きな傷が2箇所、しかし、
写真ではなかなか写らない。目にははっきり見えていますが。
これも、このラジオの歴史という事で、家具用ワックスで拭いて
終わりとしました。


真空管ラジオのお部屋


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